境内には立派な大木や樹木がたくさん生え、この神社は大自然に存在すると信じられている神を祀る珍しい神社です。賣布(めふ)とは海藻や草木の豊穣を意味しており、潮の流れの中にあるとされる速秋津比賣神(はやあきつひめのかみ)を祀っています。大自然の営みに畏敬の念をはらい、自己の生き方を律して、諸々の禍いや過ち、そして気枯れ(穢れ)などがあればこれを見直し、人本来の生き方や生命力を甦らせることが「祓(はら)え・清め」の真の意義であり、活力(気)は、「潮の気(水気や塩気)そして、樹木の気に宿る神々によってもたらされる」と、信仰されてきました。