創建は遥か昔、神話の時代に遡ります。八重垣神社には八岐大蛇(やまたのおろち)退治で名高い素盞嗚尊(すさのおのみこと)と、国の乙女の花と歌われた稲田姫命(いなだひめのみこと)の御夫婦が祀られています。その御祭神を始め六神像が描かれた壁画が元々本殿にあり、古色蒼然雄渾な筆力は神社建築史上類例のない壁画と推賞され、国家より重要文化財の指定を受け、現在は安全な宝物収蔵庫で公開され専門家巡観者の絶賛の的となっています。境内には夫婦椿と呼ばれる木があり、地面から二本の木が出て地上で一本になっているため、一身同体、愛の象徴として神聖視されています。